漬け物石

2002年5月19日
実は、昨日から妹が里帰りしていたらしい。
らしいってのは、明け方に帰ってきたら、普段見かけない靴があったから。

なので、今はすでに20日なんだけど、仕事に行く前の出来事を。

朝、いきなり叩き起こされた。
なんなんだよもう。まだちょびっとしか寝てねーっつーの。

――敦司、ミツコが帰ってきてるんだよ。ユウサクも一緒だよ。
母の嬉しそうな声。ユウサクってのは、妹の子供、つまり母にしてみれば孫の名前。
あーもー。赤ん坊なんてどうでもいいよ。頼むから寝かせてくれよ。
懇願空しく、ふとんを引っ剥がされた。
無理矢理部屋から引きずり出されて妹の部屋の前まで来ると、いきなり一抱えほどの物体を差し出された。
――はい。
はい?はいって何だよ。それナニ?
――ユウサク。だっこしてて。
はあ???
眠たいせいで訳のわからないまま、その一抱えほどの大きさの物体を抱かされた。
その重さ、ほぼ漬け物石と同等。
しかも、暴れる。
嬉しそうに笑ってるし。
おいおい、どうすんだよこんなもの。挫けちまうだろう、こんな足とか腕とかよー。
――大丈夫だって。もう帰らなきゃならないから、支度終るまで頼むね。
頼むなー!
結局、眠たいまま、ユウサクをだっこして外を歩き回った。
ほえ?もう露店が店開いてるよ。
今日も祭りだし。
……何時だろう。おばちゃん、今何時?
なじみの露店商のおばちゃんに聞くと。
――今?10時半だよ。あれ?あっちゃん子供できたの?
違う違う。甥っこだよ。ミツコの子。
――へえ、ミッちゃん子供産んだんだね。
なんてのどかな会話。
でも、眠たいんだってば。
しかも、ユウサクもそろそろ飽きてきたらしい。
弱り果てて、うちの犬に助けを求めてみたりして。
おい、さくら〜。何とかしてくれよこの赤ん坊よー。
犬には何ともできません(笑)。

程なく妹がユウサクを引き取ってくれて、布団へカムバックできたのだけど。

部屋に戻る途中で、妹の亭主にあった。
なあ、ジュンちゃん。いるんだったら赤ん坊頼むよ……あんねんおっかねえようなもんは困らあ。

ちょっと、可愛いと思ってしまった自分は、すでに血族という罠に落ちているような気が。
次回会う時には、きっとどっさりおもちゃを買い与えそうな気がする。

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前、つきあってたやつから連絡があった。
新しい恋人ができそうだって。
こいつは不思議なやつで、別れてからも何かと面倒を見る羽目になってる。
こいつの浮気が原因で別れたのにな。
まだ、愛してるんだよなあ。
伝わらないと思うし、伝わったところでどうにかなる訳じゃねーけど。

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